家具　お仏壇　オーダーメイド　「ギャラリー・ムウ常設展示／その２・峰雲」　～オーダーメイド家具・キャビネット・お仏壇・テーブル・ベンチ・インテリア製品・家具工房ZEROSSOのブログ～

八ヶ岳南麓でモダンなお仏壇、創作家具、オーダーメイド家具、インテリア製品、オリジナルの茶道具などを製作している家具工房ZEROSSOの清水泰です。

今日は、「家具　お仏壇　オーダーメイド　「ギャラリー・ムウ常設展示／その２・峰雲」」のお話です。

今年度から、ギャラリー・ムウにて、点茶ユニット家具「峰雲」の常設展示がスタートしました。峰雲は、故マリうえださんが考案し私が製作したもので、お稽古にマリさんが実際に使用していました。マリさんが亡くなり、峰雲を私の方で引き取ることになりましたが、同じ社中のギャラリーオーナーY氏に相談したところ、ご検討頂いて常設展示の運びとなりました。

峰雲は正座ができない方のために、お茶のお道具ではなく、普段使いもできる家具として開発したものです。マリさんのアイデアを伺い、その考えに賛同したことから二人での開発が始まりました。主机から始まり、製作しては展示会等で実際に使いつつ修正を加えていくというステップを踏みつつ、約２年をかけて完成させました。点茶ユニット家具「峰雲」は、主机、炉机、脇机、建水台、腰座の５点から成ります。一つ一つは単独では普通の家具として使い、お茶の時には５つを適宜組み合わせることで、お茶の道具として機能します。イスに座るスタイルとしては茶道では立礼があり、専用の立礼卓がありますが、これはお茶の道具なので別な用途に普段使いするということは基本致しません。お茶でも使えるけど、普段使いもできるので、仕舞う必要が無いのも特徴です。また、ユニットの組みあわせは、畳がせり上がった状態を模しているため、畳でできるお点前は可能であるということも大きなメリットになっています。

創作柿渋作家でもあったマリさんとの共同開発ということで、柿渋で染めて仕上げています。チェリー材に柿渋染めの家具は、時間の経過と共に、色合いが濃くなってきています。その自然な変化を続ける風合も素敵な表情を醸し出しています。

常設展示では、５つのユニットの他に、炉縁や結界、お客様用の卓と座、茶箱なども展示しております。ほとんどがサンプル品としての展示ですが、同じものを製作することは可能ですし、これを参考にしてサイズ変更しての製作も可能です。

実際の展示は、陶芸家・森下真吾さんとのコラボレーション作品「FUTAMONO-YA」の常設展示と融合する形になっています。合わせてご覧頂ければ幸いです。

マリさんの思いを形にした峰雲は、私にとっても思い出深い作品です。

多くの方にご覧頂きたいと思っております。

お近くへお越しの際には、是非ギャラリーにお立ち寄り頂けましたら幸いです。

■ギャラリーMUU

　〒４０９－１５０２　山梨県北杜市大泉町谷戸５８６５－１２　夢宇谷

　営業時間１０：３０～１７：３０　最終入館１７：００

　１０名以上の団体及び１５歳未満の入場はご遠慮ください。

 さて、本日の動画は、製作過程のご紹介です。