姿見の製作過程・後編～オーダーメイド家具・キャビネット・お仏壇・テーブル・ベンチ・インテリア製品・家具工房ZEROSSOのブログ～

今日は、「姿見の製作過程・後編」のお話です。

鏡をはめ込む溝と、鏡を抑える板をはめ込む溝の２段の溝を掘りました。コーナー部分は右の写真のようになっています。

壁面への固定は、左右二本のビスに専用金具を引っ掛ける方法を採ります。金具自体を本体に埋め込んでいます（右写真参照）。

この方法はシンプルですが、外れにくく壁面とのスキマもないので見た目もスッキリします。取り付けの際には、左右の金具の位置をマークした板を、レベルを確認しながら穴を開けることで、正確に位置を決めることができます。ビスの出を調整することで、がたつかずにピタッと納めることができます。

姿見は縦長なので、上から1/3程度の位置に金具を付けています。こうすることで、下部のバタつきを防ぎます。

この方法はシンプルで強度もあるので、これまでにもキャビネット等の家具を壁面に固定する際に使ってきました。

前後左右の材はすべて緩やかなカーブを描くようにカットして仕上げます。

本組してオイル塗装して本体が完成です（右写真参照）。あとはミラーをはめ込んでから合板で蓋をすれば完成となります。

ちなみにミラーはゆがみの少ない５mm厚とし、上質な感じを出すために18mmの面取りを施します。面取りは作品の雰囲気に大きく影響するので、私の場合には必ず施しています。

今日は、「姿見の製作過程・後編」のお話でした。

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