茶道・お稽古日記／相伝へ　～オーダーメイド家具・キャビネット・お仏壇・テーブル・ベンチ・インテリア製品・家具工房ZEROSSOのブログ～

八ヶ岳南麓でモダンなお仏壇、創作家具、オーダーメイド家具、インテリア製品、オリジナルの茶道具などを製作している家具工房ZEROSSOの清水泰です。

今日は、「茶道・お稽古日記／相伝へ」のお話です。

久しぶりのお稽古日記です。5月に炉から風炉への移行があり、やっと慣れたと思ったのもつかの間、中級クラスへの許状をめでたく頂きまして、本日から「相伝」のお稽古がスタートしました。

許状を頂く際に、まだちゃんと身についていないのに次に進んで良いのだろうかと師匠へ質問すると、「完璧にできるまでやってたら、何年経っても進めないわよ。進んでいるうちに、いつのまにかできるようになっていくものよ」とのこと。確かに完璧なお点前などありえないことなのだと納得した。

頂いた許状は５通。内容は、茶通箱、唐物、台天目、盆点、和巾点とある。しかもここからの相伝とは、もはや本には書かれていない内容を師匠から学ぶという、奥義のような感じであり、好奇心と不安が入り混じっているような変な気分だ。その中で始まった相伝初のお稽古。まずは先輩のお点前「唐物」を拝見することに。

この先輩、お菓子製作者の露月さんで、毎月とても美味しいお菓子を作って下さっているのだ。今日は、今月のお菓子を持ってきたタイミングだったので、早速に新作を頂くことができてラッキー。淡い緑に蛍の舞う、素敵なお菓子だった。露月さんのお菓子はスーパーひまわりなどで購入できるとのことだが、すぐに売り切れてしまい手に入れるのが難しいらしい。食べてみれば納得である。

お点前に話を戻すと、まずは袱紗捌きが変わってきたのに驚く。しかも２種類だ！。袱紗、古帛紗、仕覆などの布や紐の扱いが苦手な私にとっては最大の難所だ。これまでの袱紗捌きは「草」の位置づけで、今日習ったのは「真」と「行」とのこと。３種類あったことを初めて知りました。袱紗捌き以外にも、これまでとは逆の動きがやたらと多い。これまでをしっかりと把握していないので、混乱することは目に見えている、、、。

ちなみに唐物で使った茶杓は「元節」というタイプで、これも「行」の格にあたる。これまで馴染んできた中節のものは「草」ということになる。私は木で茶杓も作るが、これは「草」の格になるとのこと。いろいろなものや所作に「真行草」があるのだと、あらためて知りました。

これからはお道具中心のお点前なので、所作はゆっくりとお道具をとにかく大切に扱うという感覚を持つようにとのこと。そのコンセプトを頭に置いて少しずつ進めていこう。

自分の番になり、何とかこなしてみたものの、どっと疲れが出るような感じだった。おいしいお菓子が頂けたので、良しとしよう！