私の家具作りの原点・その１：子供のおもちゃ～オーダーメイド家具・キャビネット・お仏壇・テーブル・ベンチ・インテリア製品・家具工房ZEROSSOのブログ～

八ヶ岳南麓でモダンなお仏壇、創作家具、オーダーメイド家具、インテリア製品、オリジナルの茶道具などを製作している家具工房ZEROSSOの清水泰です。

今日は、「私の家具作りの原点・その１：子供のおもちゃ」のお話です。

家具工房ZEROSSO、清水泰の家具作りの原点。

私がこの仕事をすることになったきっかけや、根底にあること。大きく３つのことが、今の自分に影響を及ぼしていると考えています。それについて３回に分けてお話したいと思います。今日はその第１回目、「子供のおもちゃ」についてです。

自分の子供が生まれてから、おもちゃを与えようと思った時に、既製品のプラスチックのものとかではなく、やはり木製の、そしてできれば父親手作りのものを与えたいと思いました。ここに用意しましたのは、二人の娘が誕生した際に、私が作った木のおもちゃです。長女のために作ったこの木のくるまは、おそらく自分の木工作品第１作目だと思います。

くるまを作ろうと思い、近所の住宅建築現場の廃材置き場に良い木が結構あることに気づきました。それを少しばかり頂いて、切り、貼り合わせ、削っていきました。機械もないのでひたすら少しずつ削っていく作業でした。娘を思う気持ち、娘に手作りのおもちゃを与えたいという思いだけで、ひたすら削って仕上げていきました。

これを機に、子供の椅子、机、ベッドなどなど、少しずつ木製品の製作が広がっていきました。このように思い返すと、子供に自分の手作りおもちゃを与えたいという思いが、現在の家具作家へのきっかけになったのだと思います。

「良いもの、本物を多くの方に届けたい。」

この思いは今の仕事の中にも、脈々と息づいています。