八ヶ岳南麓でモダンなお仏壇、創作家具、オーダーメイド家具、インテリア製品、オリジナルの茶道具などを製作している家具工房ZEROSSOの清水泰です。
今日は、「小さなお仏壇・厨子の解説／その３：扉のデザイン（全３回）」のお話です。
ここに並んでいる二つのお仏壇は、基本的なサイズや構造はほぼ同じですが、使っている材料と扉のデザインが異なります。特に正面から見た時の扉のデザインは印象に大きく影響します。
右側のお仏壇は、取っ手を右へ回転させてロックを外してから引くと開けることができます。左の扉は縁に手を掛けて開けます。扉の合わせ目は直線で、左右対称なデザインとなっています。
一方、左のお仏壇は、取っ手がないデザインです。左右の扉の下端が膨らんでいて、その下に指先を引っ掛けて引くことで開けることができます。ロック機構はありませんが、マグネットを仕込んでいるのでピタッと閉めることができます。また、扉の合わせ目はS字状のカーブを描いていて、左右非対称なデザインとなっています。
お厨子の扉自体は薄くて軽いので、天板と地板の上下からピンで支え、それを軸として開閉する構造です。外からは金具などが見えないので、スッキリとした印象のデザインです。
扉のデザインは好みで選んで頂ければ良いと思います。取っ手を回すことが億劫と感じる方には、引っ掛けるだけで開けられる方が良いかもしれません。
ここで説明した二つのデザインを基本形として、ZEROSSOのお仏壇の扉にはバリエーション展開があります。実際にギャラリーでご覧頂くと、イメージが広がるのではと思います。
今日は、「小さなお仏壇・厨子の解説／その３：扉のデザイン（全３回）」のお話でした。
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