ZEROSSOのお仏壇「祈り」の解説・その２・本体の構造（全５回）～オーダーメイド家具・キャビネット・お仏壇・テーブル・ベンチ・インテリア製品・家具工房ZEROSSOのブログ～

八ヶ岳南麓でモダンなお仏壇、創作家具、オーダーメイド家具、インテリア製品、オリジナルの茶道具などを製作している家具工房ZEROSSOの清水泰です。

今日は、「ZEROSSOのお仏壇「祈り」の解説・その２・本体の構造（全５回）」のお話です。

お仏壇としてちゃんと機能する、すなわちお位牌やお仏像などを置くことができる空間があり、扉があり、なおかつフォルムが丸い印象のものにする。この命題でまとめたのがこの形です。本体はやや厚めの板を、通常の箱のように45度で接合して、裏板をはめ込むという、板が厚いことを除けば通常の箱組と同じにしました。そして全体を丸いフォルムへと加工していくことになります。45度で接合すると、木口（板を木目と直交する方向で切ったときの切り口面のこと）が見えないので、美しくまとまると考えてのことです。隅の接合部が削るうちに薄くなることから、核を埋め込んで、強度が保たれるようにしました。このフォルムでは、脚を付けることでのバランスが難しいと判断しましたので、厚みのある板をそのまま土台になるようにしました。つまり、本体と土台は一体となっています。次回は、フォルムの形成についてお話進みます。