ZEROSSOのお仏壇「想い・タモ杢目」の解説・その１（全５回）　～オーダーメイド家具・キャビネット・お仏壇・テーブル・ベンチ・インテリア製品・家具工房ZEROSSOのブログ～

八ヶ岳南麓でモダンなお仏壇、創作家具、オーダーメイド家具、インテリア製品、オリジナルの茶道具などを製作している家具工房ZEROSSOの清水泰です。

今日は、「ZEROSSOのお仏壇「想い・タモ杢目」の解説・その１（全５回）」のお話です。

ZEROSSOのお仏壇のスタンダードタイプである「想い」をベースにして変化を持たせたのが今回ご紹介する「想い・タモ杢目」です。この詳細について、５回に分けて動画による解説をしていきます。

今回はその１として、この作品の大きな特徴である「材料」についてお話したいと思います。

本体のすべてに北海道産のタモを用いています。本体外側と裏板には、ゆらゆらとした感じの独特の杢目を持つタモを用いています。この杢目をどのように呼ぶのかは不明ですが、一般的なタモの素直な木目とはだいぶ印象が異なります。そして扉ですが、枠には直線的な柾目のタモを、枠に囲まれた中の部分の鏡板には柾目の中に木目と直行する揺らぎが入り込んだ独特の杢目を持つタモを用いました。

このように、同じタモでも木目の違いを使い分けることで、表情豊かな作品に仕上げることができました。どの材も色が明るめなので、全体のトーンも明るい感じであり、木目の影響で賑やかな雰囲気の作品です。

一方、扉中央の取っ手にはウォールナットを用いています。濃色の取っ手がピンポイントでアクセントになっています。

仕上げにはドイツオスモ社製のオイルと、ドイツリボス社製のオイルを重ねて塗布しています。少しだけ艶がありますが、全体的なはマットな感じです。