アンティークなショーケース

これを材料にして、この雰囲気のショーケースを作ってほしい。

そうやって預かったのは、数個の古い番重。

やや濃いめに着色されているが、かなり使い込んで角はすり減った状態だ。

 

この雰囲気を崩さずに作るには、すり減った部分を表に出すようにまとめるしかない。

きれいにしてからアンティーク調にダメージ仕上という方法も世間にはあると思うが、

不慣れなことはしないほうがいい。

 

番重を丁寧に分解して、表に出せる面を確保しつつ木取りを行った。

底を除く面、全てがガラス面であり、手前はガラスの引き戸というデザイン。

どうしてもカットした面が一面は出てしまうので、それを内側に向けてまとめた。

カットした面には着色オイルを少し塗って目立たなくすることとした。

 

出来上がってみれば、元からこういう家具だったとしか思えない仕上がりになった。

追加で底に敷く格子状のすのこも製作した。

 

このショーケースは、北杜市小淵沢町に今年5月にオープンしたソフトクリーム店「9(きゅう)」で、焼き菓子やパン類を入れてお使い頂いています。ものすごく美味しいソフトクリームですので、是非一度ご賞味くださいませ。